「ビジネスの現場で使えるAI&データサイエンスの全知識」
Twitterに先に書いた文章ですが。
「ビジネスの現場で使えるAI&データサイエンスの全知識」という本がありました。買ってないんですが🤪本屋で見て、「大企業の非エンジニア向けAI・データサイエンス研修」の教材としてとてもよいと思いました。レコメンドもディープラーニングも全部Excelでやっているので、手を動かして「やった感」が得やすい内容です。オールカラーで見やすく、数式や理論の説明よりも、実際にビジネスの場でありそうなケースで説明がされているので、わかりやすいと思いました。買ってないんですが🤪
実際のところ「現場で使える」「全知識」ではない1んですが、大企業の人事が喜ぶ、難しくない (難しいと、必要な知識であってもアンケートの満足度が下がり、人事が困ります)、手を動かす (Excelでも触って何か結果が出れば、アンケートが良くなります) 研修のネタ本として最適だと思いました。
「大企業の非エンジニア向けAI・データサイエンス研修の教材」という (私の勝手な) 評価が、著者の意図に沿っているかは知りませんが、本は (教材として見た時に) すごくよいと思います。
書籍とは別の話ですが、大企業の人事主導の研修は、受講者が何を身に着けたかではなく、アンケートの満足度が高かったかどうかがKPIです。2ですから、「Excelで集計して何がわかるか検討しよう」「AIのビジネス活用アイディア (思い付き) をディスカッションしよう」みたいな内容が喜ばれます。
そういう研修が悪いわけではないですが、それでビジネスにデータサイエンスを活用できるか、というとできないわけです。でも、人事はそれ以上難しい=実践的な研修は、「ついていけない人が出て満足度が下がるからやらない」という判断をします。実際、「機械学習というタイトルが難しそうだからやらない」ということがありました。でも、その次のレベルの「実践ワークショップ」は手を動かして楽しそうだからやる、という。もはや、人材像とか育成プランとかカリキュラムとかないわけです。アンケートの数字がよさそうかどうか、自分達の評価が上がりそうかどうかでしか決まりません。
だから、人が育たないのです (唐突)。
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記述が間違っているわけではないですが、基礎的すぎて、現場でデータ分析人材が活用する知識、というより全社員が知っておくべきリテラシーレベルの内容です。 ↩︎
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もう一つ、これもTwitterに書いたのですが、研修の内容ではなく、開催実績 (回数) もKPIになります (たぶん)。 ↩︎