鶴見教育工学研究所

オリコン「企業研修 顧客満足度ランキング」

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オリコン企業研修 顧客満足度ランキングというのがあり、今年度のランキングが発表されました。別に私は毎年追っているわけではありませんが、世の研修会社は、やはり「オリコン1位」というものをアピールポイントにします。

私が在籍していた1研修会社も、ある年に1位になって、Webサイトにデカデカと書いていました。

https://www.knowledgewing.com/kw/news/2019/oricon.html

https://www.knowledgewing.com/kw/news/2019/oricon.html

ところが、今年度のランキングを見ると、総合9位、「オンライン研修」カテゴリでは圏外になっていました。そのランキングがそもそも影響力を持っている業界ではないですが、この調査は「受講者」に対して行っていて、私が連日🤪文句を言っている「大企業の人事」とは評価の観点が異なっていることに注目する必要があるだろうと思います。

例えば、各社へのコメントで、ネガティブな評価に以下のようなものがありました。

オンラインレッスンの際にカメラを強制されたが、理由があいまいなものであった。カメラをつける意義・理由を質問したところ「常識的に~」という返答があり腑に落ちなかった。

このあたり、人事と講師にとっては、まさに「カメラをONにするのが当たり前」なので、「常識的に~」といった反応だったのでしょう。2昨日も書いたのですが、人事の研修に対するKPIは「楽しそうかどうか」です。だから、顔を見たいのです。もしかしたら、Zoomにたくさん人が映っている様子をスクリーンショットを撮って、開催実績にしたいのかもしれません。講師は、ずっと人前で大声でしゃべって気持ち良くなる「プレゼン芸人」だったので、顔が見えないと不安です。だから、カメラをONにさせたがります。

もっとも、私は表情から受講者の様子を読み取るとかめんどくさいので、いつも 「私は3センチ角の画面でみなさんの顔を見ても、何もわかりませんので、カメラはOFFで構いません。帯域の無駄です。(オトナなんですから) 何か不明点などがあれば、チャットで気軽に書き込んでください」 と言っていますが。

そのへんの「ギャップ」に気付かないと、じわじわと支持が減ってくるのだと思います。

ただ、他社へのコメントも含めて、「コースの選択肢が多くて、自分にあったコースを選びにくいです」とか「同期と久しぶりに話し合う機会を貰えて、普段の業務での考え方を学べた」とか、みなさんオトナですよね? といったものもありますし、「尖ってる人には合わないね。対応出来てない結果として具体性に欠けてた」といった評価もあるので、そもそもの受講者層を考慮したサービスデザインも必要なのかなと思います。

先日も貼った図ですが

先日も貼った図ですが


  1. そして今も最大の大口取引先なんですが。 ↩︎

  2. とはいえ、本当にこんな返答をする講師がいたら頭おかしいと思いますが。 ↩︎